必然/偶然

喪失が横溢すると
それ以上の空白を許さない空しさの希望という名に
雨の端が引っ掛かる夜は哀しみにすら欠けている
浅瀬を満たす不変の水面の歴史のように
昨日と今日とが境目なく継がれ始め
私と私以外との境目なく愛が語られ始めると
海だけは信じようとした精神が涸れ
意志なき愛になら溺れ
愛なき意志になら閉じ込められ始めていた
波打際にしか下りようとしない海鳥が疲れ果て
広げた翼から流れ込む冷血に凍り
空の一点で干乾びたミイラとなって揺れている(必然)
波打際からしか飛び立とうとしない海鳥が鳴き終えて
広げもしない翼をなくし
ある海で鳥ではない鳥となって泳ぎ始める(偶然)
喪失に代替を充てて何を満たそうというのか?
満たされる喪失すら求めようというのだろうか?
ただ、もう雲の浮くことのない空のように
氷河に押されて広がりを留めることの出来ない海のように
私たちの喪失も街角で生まれ、ただ広がってゆくばかり
その街角さえ、もう機械的な重機に壊されて
始点も対象さえも持たない何かの喪失として
昨日の今朝を毎日のように訪れてくる
2014-09-04 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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