知らぬ哀しみさえもが訪れる

流れることのない涙を
それでも瞳の奥に溜め込むではなく
そこにあることを知ると、なぜかしら
余計に得体の知れぬ哀しみが訪れる
見えなくなった渡り鳥を追い
ただ青いだけの空を見ているかのようで
余計に得体の知れぬ哀しみに襲われる
なにを喪った記憶があるわけでもないし
むしろ喪いもしない見えないなにか
それが哀しみの対象なのだろうか、と
そうであれば、すべてが哀しいではないか
数十年と言わず数年、数日、数時間-
今日をも知れぬ我が身と引き比べれば
(そのとき、すべての世界は消えるだろう)
そうではなくて、見失っていること
そのことが哀しいのかしら?
流れ出るはずの涙の出口としてのなにをか-
実に感情は不思議なものだ
機械的、科学的な反応に過ぎないというのに
説明を見出すことが出来ないとは
こうして今も得体も知れず
流れることのない涙に
なぜかしら知らぬ哀しみは訪れ
それを、どうすることも出来ずにいる
流れることのない涙を
知りもしない哀しみが訪れるのだ
2014-09-05 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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