深海に降り積もる

昏いだけの時のなかで
忘れないための唄を求め
君を追う一つの波となり
貝となり 砂に埋もれた

遠のく海岸線のやさしさと
海を遠く越えてゆく
鳥のたくましさとからは離れ
静かな死に近づいてゆく、
昏い砂のなかに光る-

一つでも鉱石を手にしたのなら
きっと壊れてしまう-
きのうを壊れてしまった時計と
知らない君と出会う踏切

空に歌う鳥がいるのなら
降る雨は明日にしか訪れないと
欄干に刻んだ橋を渡りながら-
永遠に辿り着けない対岸は
視界の外にまで逃れてゆく

優し過ぎる夜を拒み
冷たさだけで広がる海に浮かべば
月明かりで探すクラゲは深海を目指していて
そこにはやさしい雪が降ると聞いた

静かさを黙らせる絶対零度の静謐さのなか
やさしいだけの雪が降り積もると聞いた
2014-09-06 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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