問いながら、問いながら-

遠ざかるだけの
ことばたちのなかにだけ求めるものはあるのか
追えば追うほどに去りゆく後ろ姿に

いくばくかの哀しみを添えただけで別れる、
その一言さえをも胸に抱き
ただ、それだけで渡れるはずの氷河は融けはじめ
握り締めた手の熱さだけで愛を測っている

むしろ数億年を凍り続ける月の氷穴で
死に近い愛を眠りながら夢を見ず
想い出せない波の音に打たれて
渡れない川を夢に渡ろうと立ち尽くし
知らないままの、あの人を愛し
いつか終わる月とともに終わればよいのに、と-

愛を信じるものなのかと自らに問いながら
月には届かぬ高層を渡る鳥を信じ
遠くへ啼いてゆく彼らを泣き
近づいてくるときには涙を流した

幻月の光だけを頼りながら
上弦の月が沈む後の冷たい夜空を待ち
それでも冷めない手の熱だけで君までの距離を耐え
語られなかったことばだけを信じて
別れてゆくだけの愛を砂浜に描き続けていた
2014-09-07 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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