冷たい夏夜

雨も降らないままに
冷たい風が吹く夏の夜には
どこかしらの遠くから
得体の知れないものがやってきて
すっと過ぎゆくような
そんな気配が襲ってくる

それは、きっと
知らない自分なのだ

どこか遠くに置いておきたい
そうして知りたくもないような
ほかならぬ自分自身なのだ-

にじむ汗は滴を結ばず
体の熱を正確に奪ってゆく

このままに冷え切ってしまい
このままに眠るように夏の夜に
消えいってしまうのも、また
一つのおかしみかもしれない
2014-09-07 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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