瘧(おこり)

終点のない街路の始点に立つと
向かう先には広がる空だけで
空には雲の一かけらだけが早足で
ありもしない地平線を目指し-

君の温かい声が音もなく聴こえる
立ち尽くす耳奥で幻聴している
詩を書く理由として響き続ける-
理由のない動機を伴って響き続ける-

昏すぎて見えないのではなくて
見えないから昏いのだと 想う
小さすぎるから聴こえないのではなくて
聴こえないから小さいのだと 想う

終点のない街路の始点からは
なにも見えず、なにも聞こえないのだ
街路樹の落葉すら見えないし
吹き抜けるはずの風も聴こえない

冷え過ぎた身体はもう瘧を求めている
そのとき、詩を書くことなんて求めていやしない
苦しげに瘧を抱えて震えることだけが残されている

年端ゆかぬまま捨てられた独りの幼子のように
ただ泣いて、打ち震え
抱かれたように熱を、少しでも熱を、と
身体の奥に疼きを抱えながら、それでも-
2014-09-08 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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