少しだけ、鏡

出がけの二時間前の空には憂鬱が満ちる
出来るなら眠ったまま過ごしたい
愛しくもほがらかな歓談の時間よりは
陰鬱でも解き放つことの出来ない時間を
むしろ沈んでゆくのなら後者を、と

割れて鮮やかさを増した鏡のように
いくつもの真実を映す鏡のように
壊れたまま解き放たれない時間のなかに
ただなにを想うこともなく
なにも想い出すということもなく
それが息絶えることなら、それで良い、と

堕落した心が、空に憂鬱を満たし
晴れたままの空に雨を降らしている
決して濡れることのない、しめやかな雨を
2014-09-10 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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