明日の酒

呑むほどに酔えない酒は、なんとも不味くて
最後の一杯と定めた、その一口ごとに噴き出すのは
冷や汗か油汗か、直ぐにイヤな汗に変わりやがる

詮無いことを想い続けるほどの根気はないが
酒の不味さが苦い想いになり代わり
どこか自分じゃない所に沈殿してでもゆくようなのだ

それでも飲まずにおれぬとは情けない話だが
なにが変わるわけでもないことだって承知はしているが
酒の不味さが我が友かとも想うほどに
なんともやるせないときもあるものなのだなぁ

今更、なにを信じるでもなかろうに
柄でもないし性でもない愚痴をいうよりはマシなのさ、と
そう気取ってでもおらねばやり切れぬときもあるものだ
それも今更、今更なことでは、ある

酒に導かれる眠りは記憶をすり抜ける悪夢の宝庫で
なんとも目覚めは悪いし、頭は痛いし
こんなものを発明したのは、どこのどいつなんだか
呆れるほどに同情しちまうよ

それでも、さあ、切り上げどきだ!
昨日も、今日も終わったのだ
始まるのは明日だけだとしても
その明日は目覚めねばならぬ明日なのだ
2014-09-11 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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