昼前に想い出す、

昼前の気怠さに似て
明日に明日の風は吹かないように
待つ人が来ることのない時間は
そこだけが忘れ去られる

欠けたことばが散乱したまま
整頓された部屋のなかには
知らない書籍が積み重なり
まるで歴史のように誰かを待っている

素通りするだけしか出来ないまま
様々なモノゴトが私たちの横を通り過ぎ
立ち止まらない背中を見送っては
薄い影を幾層にも積み重ねながら消えてゆく

喧騒を忘れて一台の車が環状線を巡り
出口を見出さないまま潮風に吹かれ
錆びた車体には塩味の雨も降り注ぐ

遠くからしか忘れられない海があり
近くからしか遠ざかれない浜辺があり
どちらにも属さない人は待ち人を置いてゆく
いつか見たまま止まり続ける夕暮のように私たちは
知らない人を待つなかに立ち尽くしている
2014-09-12 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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