それでも夢は付き従う

朝陽の下では表情が奪われ
色もない貌、貌、貌-が並び
切れ目のない列車に乗り込んでゆく
そこに<私>がいれば<私>はいない

<私>も一つの貌に過ぎないまま
心には冷たさすら持たず
季節の移り変わりは捨て去られ
意味をなさない同じ声だけが
時折は響いてくるが聴こえない
聴こえない-

すすり泣きすら聴こえないなか
恋人の甘い囁きは捨て去られ
乾燥した感情は暴発を繰り返し
しかし貌たちに大きな変貌は許されず-
<反復>に異化作用はあるのだろうか
いく度、ここに立とうとも
その変化は見取ることは出来ない

見取ろうとする心すら失っているのだ
ただ頭で理解されゆこうとするすべて-
それらは巧妙に波をすり抜け
あるいは朝陽の方向へ
あるいは朝日と逆の方向へ
自由への飛翔を試み続けている

視線の死により喪われた風景を探す旅
幾何学化された記憶に刻まれた悲劇
涸れたことを忘れられたまま流れる涙
無限に近づいてゆく無数の貌には
無限の夢物語が影のまま付き従い
交差しない目的地だけに向けられている
2014-09-12 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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