冷たい夏のベッドから

冷たい夏の夜が
昏く晴れた空を抱いたまま
忍び込む先を探している

都会の窓は
すべて締め切られていて
冷たい夏の夜も熱い夏の夜も-
どんな季節のどんな夜も締め出して
いつもと同じように押し黙っている

環状のハイウェイを走る車のいくつかは
短い季節の長い夜をすり抜けようと
危険な蛇行を繰り返しては
パトカー・ランプを引き連れてゆくのは
夏の夜の轍でもあるのだろうか

どんな光も冷たく、きらびやかに遠く
都会には冷たい夏の夜だけが流れ
恋人たちだけが少しを息む爛れた夜の気配すら
高層からは遠い感情で見つめられる

想い出された季節の落葉を踏む音は
遠い季節に封じられたままで
微かなシャワーの音は、いっそう気怠く
もっと冷たいベッドも欲しがられるけれど
幅広の窓の先には、やはり星もない
2014-09-13 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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