木蔭で息む人

季節の不愉快の眠りの裂け目から
断絶は生まれることなく訪れる

訪れることのない季節として
過去の季節の積み重ねは死に絶え
決して快活ではない季節が新たに訪れる

そのときにも散り続ける木があり
木蔭には影も落とさずに息む人がいる
開かれずに閉じたままの窓がある
カーテンを引いたまま閉じられた家がある

断絶とは断層のズレでしかなく
地層が露わになり立ち尽くす人がいる
熱心に掘り返し続ける人がいる
断絶の定義を議論し続ける人がいる

季節の訪れは止むことなく
どの季節にも散り続ける木が立っていて
木蔭には影も落とさずに息む人がいる
うっすらとした影を見つめて
ただ息む人がいる
2014-09-13 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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