永遠に開かれぬ本として

六月の古い詩碑は
浅くはない湖の底で雨に打たれ
魚はことばのように逃げ惑い
閉じられる貝は閉じて
永遠に開かれぬ本を目指した
綴じられなかった紙片が
きっと彼方で待っている
もはや沈黙しか持たない詩碑を
風のなかに佇む影を吹く風に吹かれ
綴じられなかった紙片が舞い
意味のない休日を過ぎやり
無意味な一切れの紙片が舞う
沈黙という死に沈んだ詩碑を
湖底で雨に打たれ
息絶えたまま泣き続ける詩碑を
意味のない愛だけを携えて
彼方で一片の紙片が待っている
2014-09-14 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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