クズカゴ

君に読まれなかった詩の一片が
蒼い月のように泣いていて
その傍らを一匹のヤドカリが通り過ぎれば
そこは一つの海から遠いところだ
ある水平線が見えず、ある波音が聴こえず
ある青い空は開かれることがない
そういう仕方で開かれずに閉じられゆく
なにかしらがあるとして
そこが世界の果てだったら
陳腐でも少しは哀しい物語になるだろうか
クズカゴのなかは世界の果てだらけで
どのクズカゴのなかにも詩の一片が投じられ
いくつもの一片が燃やし尽くされ
読まなかった君だけが世界に残り
君だけが世界を語り続けてはいるのだけれど
2014-09-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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