水下り

透明さを嫌って水は
高きから低きを目指す
塵埃の底
嫌悪すべきあらゆるものを目指す

透明さに閉じ込められた水が
苦しげな喘ぎ声を呻いている
その傍らを過ぎながら-

降る雨の激しさこそは
水の激情だった
一つの塵埃にすらすがり
あらゆる透明さから遠い穢れを求め
水でなくなるまでの
遠い時間をすら一瞬として
水は穢れゆくのだ

雨を吹く風の情熱も及ばぬ根気で
瞬間の閃光が身を裂く痛みを
その痛みに潜む遠大な怨恨さえをも
抱え込み、我がものとしながら

透明さを嫌って水は
高きから低きを目指し
いついつまでも下り続けている
2014-09-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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