枯葉のなか

枯葉のなかを落ちてゆく時間が空に舞うと
一つの季節は訪れ、君が私とが出会えば
締め忘れた蛇口からは、いつまでも蒼い水が滴っていた

乾いてゆくガラスに押し当てられた閉じた瞳と瞳とは
想い出す異なったベッドに横たわり
熱さのなかに醒めて見開かれ
閉じられなかった天井に星空を描いては
描き忘れられた流れ星の音を探している

そんな夜を幾つも重ねれば
枯葉のなかを零れてゆく時間が君と私とを別れさせてゆく
それは冷たい川にかけられた歩道橋の上だったし
下には始発列車が空しい慌ただしさのなか
急ぎ足の人だけを運び始めるときでもあった

二人で語るのは蛇口を締めても滴る蒼い水
違う源泉から訪れて交じり合った蒼い水についてだった
そのときも私たちは変わらずに一粒の水であったし
出遭う奇跡と同じように別れる奇跡を信じていたし
再び忘れて出遭うことすらも確信していたのだった

君は君の枯葉のなかの眠りに落ちてゆき
私は私の枯葉のなかの眠りに落ちてゆき
その後の記憶は定かではないまま
いつかの季節が忘れられた季節のように眠り始め
乾いてゆくガラス越しに見えたかもしれない
ただ一枚の季節外れの枯葉を想い出したかもしれない
2014-09-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補