夕暮は夢より早く

早瀬のように夢が流れている
背中しか見えない人々の物語として
追う視線の物語として
岩の上には一枚の枯葉が残され
吹かない風を憾んでいる
足の早い夕暮は夢より早く
いくつもが訪れては去ってゆき
それでも吹かない風に
一枚の枯葉は瀬の冷たさに打たれ
風なく降る雨に濡れて砕け
ただの領域として残るのか
意志を奪われたまま夢のなかにあって
枯葉は舞うこともなく
風のない雨に、ただ打たれ続けている
2014-09-16 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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