幻光の蒼い月

蒼い月も出ない夜ならば
雲の一つも浮いている空の下
男は青白い体液に満たされる
まるで異界のけだもののように

すれ違う女とは互いが見えず
女は透き通った体液に満たされ
音楽の騒乱に酔い痴れながら
踊ることだけで
身体を納得させている

狂乱のすれ違いはいくども続くが、もう
なにも変わることなどないのだ
男の皮膚の下に這う青白い液体
女の皮膚の下を蠢く透き通った液体
ただ、もう川のように
なにもかもが互いを知らぬままに湖沼に海にと
ただ交わりもせずに流れてゆく

もう空が変わり蒼い月が昇った
雲は嵐に運ばれて行った
街のあちこち
街道のあちこち
山や谷、森でもなんでものあちこち
そこらじゅうに男と女の抜殻が放られ
ああ、もう日が昇るじゃないか

蒼い月を追い越そうと
もう、日が昇ろうとしているではないか
抜殻を照らす光が色を探しているうちに日は
七色に輝きながら昇ろうとしているじゃないか
2014-09-16 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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