知らない/死

冷たさに震える鼓動が寂しくて
むしろ静かに止まってくれればと
哀しみは遠い空を想い出して
祈る先を探している

きっと、それは君が見上げている空で
君と死んだぼくを覚えている哀しみだ
遠くから呼びかけてくる
過ぎ去った後の風の旋風のように

なぜ、もっと不純になれなかったの?
ぼくたちは問いながら泣き
別れの理由を一つ一つ探してゆく
踏み荒らされた砂のなかに
隠された星の光でもあるかのように

愛する理由が求められもせず
空から降りそそぐのと反対に
ぼくたちは別れの理由を一つ一つ
いつまでも探していた記憶がかすれてゆく

別れる理由を見いだせないまま疲れ果て
ぼくたちは、ともに死ぬことを択び
それは誰にも見つからない彼方を目指すことで
いつまでも他人の一人を作ることだった

あの日、拾った一枚の葉をしおりにしているが
ぼくは未だに、その名を知らないし
しおりの挟まれたページに書かれた内容を知らない
その本を買った理由も、店も
君と別れたことさえ、ぼくは、もう知らない
2014-09-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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