ともだち

夜だけが、ぼくの友達か・・・?
そう想うほどだのに、空はもう
青みを増してきている
なんとスピードなのだろうか!
新聞配達のバイクの音、小鳥のさえずり-
今日は曇天のはずだのに
もう部屋の中までがうっすらと見えて始めている
夜は、ぼくの友達は、もう去ってしまったのか?
空き腹を抱え耐え、疲れ果てて眠ることはなかった
耐え切れぬ孤独も、涙の涸れる哀しみも-
なにもないままに友は去ったのか?
静かに寄り添う温もりにも似た
あの優しさが、もう去ろうとしているのか?
幾度、繰り返そうとも、その度に黙ったまま
いつとも分からず去ってしまう夜よ
ぼくが何ものかも知れぬまま
そう、それだけがくすぶってはいるけれど
ぼくは君に別れを告げなくてはならないのだね-?
ぼくたちの間には洒落た景色はない
紅葉に満ちた美しい山並も
水平線まで美しい海も
遥かな地平を目指して風のリズムで波打つ草原も
ぼくたちの間には本当になにもない
空虚さも空ろな関係も、偽りさえも
去りゆく君の後ろ姿すらもがないのだ
想い出したい面影も!記憶も!
それでも夜よ
君は静謐な優しさに満ち、どんなにか確かに、
この小さなぼくを抱きしめたことだろう
さようなら、夜よ!
ぼくは、ぼくとして生きねばなるまい
ぼくは、君に抱かれてだけ眠れるのだが
小さいぼくとしてだけであってはならない
だから夜よ、再び訪れておくれ
むやみに負うだろう傷にさえ黙ったまま
優しさだけで寄り添ってくれる、ただ一人の友人として
さあ、お眠りよ夜よ
さようなら!
2014-09-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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