冷たさ宿り

石の冷たさだけに宿る命として、
哀しい雨は降りながら、止むときを待っている。
あるいは橋の欄干に滴を結びながら、
もっと近接するための風を受け、
ほとんどガラスに叩き付けられるように。

雨の始源を問う声は一人寂しく詩を奏で、
湖近くに清冽な小川があれば
聞くことが出来るだろう。
あなたの終わった季節の名残の涙は
雨とは違う道筋を描いているだろう。

降り注ぐ季節のなかに飛び立ってゆく
疲れ切った一羽の鳥のように雨は白く降り、
あなたの記憶と私の記憶の
ほとんど境界線となって白く降り、
その冷たさに触れて私たちは別れゆく。
それが、むしろ石の冷たさだったとして、
私たちは別れゆく。
2014-09-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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