色彩の-/-ing

八月の凍った夕暮を
やはり青白い光芒が横たわり
その線に平行な風が吹く

雲の消息を問う島唄が
山向こうの湖面を叩きながら
近づかない距離を見つめている

海峡を遠ざかる水平線に
別れの言葉を投げ掛ける二人は
別の夕陽を見ながら歩きはじめ
背中に感じる体温を頼りに
遠ざかりながら寄り添っている

星の瞬く時間までの永遠を
飛び続けてきた渡り鳥が嘆きながら
磁針の確かさをいなないている

揺れる草の葉先に滴が宿るには
いくつの季節が
必要となるのかを数えようとして
想い出す過ぎ去った季節を遡り
その果てで出遭う人の面影は、もう
きっと忘れている水のようで
くすんだ透明さのなかに揺らいでいる

冷たく強い風が頬を打ちながら
八月の凍った夕暮を告げてゆく
青白さの謎を残しながら
もう捨てても良いはずの色の謎と
幾度でも蘇る、その色の謎とを
強い風が告げながら
冷たく頬を打ってゆく
2014-09-18 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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