湖/街

レトリックとしてだけの哀しみなど
散ることもなく堕ちた枯葉を食み
青白い繭のなかに閉じこもって
そのまま出て来ずに息絶えてしまえ

激しい詩人の慟哭は音もなく
ただ消えてゆく湖面に張った透明な氷に昇り
沈む月明かりで書かれ
仮初の春が訪れれば詩人と湖底を目指す

海へは開かれていない湖底の洞窟で
詩人の哀しみは透明な水を呼吸する
あるいは不透明な水を
夏の激しさには波を以て応えようか
秋に散る葉は乾いた湖畔で応えようか

もう見ることを諦めた詩人の瞳は
ただ一篇の詩に捧げられ
詩の待つ人は、ついに湖畔を知ることもなく
眩し過ぎるほど快活な街角で
オシャレに、颯爽と歩いている
2014-09-18 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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