誰にも許されないように

その軟らかさが鋭さとなって
夜の、昼の、朝の-
その人を切り裂いている
眠りの訪れがないので
夜とも昼とも朝とも、いつとでも-
いつでも切り裂かれ続けているのか

だから薄いものは気を付けてというのに
誰も聞き入れてはくれず
そうして身を裂かれても気付かず
声にならない叫びだけを上げ続けるのは
もう、その人に属する声ではなくて
葉が木から離れる瞬間の音に似て
誰にも気づきようがないだろう?

白い鳥の羽が剃刀の刃に似てると言っても
その羽根で手を切ることはないだろう
それでも切れてしまうんだね、と
少しは私も同情すべきなのだろうか

噴き出す血なら手遅れだし
染み出す血なら放っておいても収まるだろう
実際、傷なんてどこにもないし
誰もが傷つけるのは自分しかいないのだ、と
誰かを真似るオウムのように言ってみる
誰にも許されないように言ってみる

裸にしか興味はないよと言っているのに
服だけの君しか見たことはないし
君は体がないというしで
私の興味は向けようがない
せめて切り裂かれた傷か血でもあればね-
そっと優しく言った積りで
哀しくなるなんて丸でバカみたいだ
2014-09-21 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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