一枚の写真

見られるときには、いつも
優しさを二つ折りにしてしまう君の横顔を
ぼくは一人、少し離れて見つめている
霧が木々の間を抜けてゆく森のなか
すべての瞳が眠るときだけ
そっと頬を濡らすだけの哀しみは
きっと触れてはならない
暖かい日の逃げ水を見ると
ぼくは、いつも想い出してしまう
優しさの幻と幻想のなかで見る頬とを
写真に収められた君の笑顔はいつも同じで
きっと表情を変えることはない
君は、むしろ一枚の写真になりたいと言っていた
ファインダー越しにはなにも映らないから
君を写すことなど出来ないのに
ただ一枚の写真になることが
君の、唯一の我がままだったように想い出す
2014-09-21 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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