そして立ち尽くすことが許されなかった

涸れ切った川底を
一枚の小さな看板が叩くと
人々が後を追い道が開け
路地さえもが生れ落ちる

ネオンの光が眩い夜の昏さは
空しさの距離が与え
遠く激しい岸壁が夜を打ち続け
酔人たちは砕ける波となって
夜の明けるのを待たずに更に酔った

一つの神話の欠片が海には沈まず
月に運ばれて知られぬ湖底に沈んでいる
涸れ切った川に繋がる直前で消える湖-
無残な湖底を空に与えられた湖に

川岸には美しい野花が咲くだろう
風は光りに満ちて優しく吹き抜けるだろう
誰もいない川岸には
美しさと優しさが吹きだまり
涸れた川面を黙って見つめ続けているだろう

一枚の看板は文字がかすれたままで
読み取る人もいないで
美しさと優しさを求めながら
川岸を忘れた川底を転がり
あちこちを叩き続けるのだろう
それでも私たちには
立ち尽くすことが許されないのだろう
2014-09-22 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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