グラスの縁

グラスの縁に繋がりはあるのだろうか
そっと、くちびるを寄せ、時間は
うんと遠くに想いから離して、ふと
そんな空想が過ぎると
カラン-
と冷たい音がして氷が溶けた

寂しい秋の音を聴きながら
きらびやかで強い陽を浴びた落葉樹の葉に
別のくちびるを寄せれば
紅いだけの距離が道もなく開く

いくつかの交差点に立ち尽くし
街路樹の落葉に打たれながら
足を踏み出そうとする街路は陽気で
どこか知らない街に出ることが出来る気がした

そうして伸びる坦々とし過ぎる道は
あまりにも強い拒絶を標し
止むことを捨てて降る光は骨肉を裂いてゆき
立ち尽くすだけの身に与えられたのは
冷たいグラスの縁だった

露を結んで何にも繋がることなく
圧倒的な孤独のなかで冷えてゆくだけの
一つのグラスの縁だけだった

(グラスの縁に
 立ち尽くしている・・・
 だけだった)
2014-09-22 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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