足跡の履歴

足跡の履歴を消して森は水へと還る
君の魂が白いままなので辛い風が吹き
手の届く距離を保ち続ける犬が鳴く

求められた忘却は、ついに訪れず
冷たい枯葉さえもが降り始め
長い長い遊歩道が埋もれてゆく

君が誰かと約束した道だと鳥が告げると
訪れない季節が哀しみを記録し
涸れた河床を抱いて湖は畔に帰る

どこを探しても見つからない空だけを見上げて
一瞬を凍る大地はすべての過去を遺棄し
花咲く季節の訪れを永遠の時間に託して眠る

時間に宿らない記憶だけが君の記憶となり
聴こえない鎮魂歌が響き続ける聖堂には
いかなる信者も集い得ない

遠く星の向こうに哀しみは去り
そのとき歩く人は、きっと影を持たない
影以上に光を持つことがない
消せる足跡も持つことがないまま
帰る森を探して雨の訪れを待つだけだ
2014-09-22 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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