他人のいない顔

去ってゆく後ろ姿でだけ
君が現れ、視線は見えない君を愛し
ただ星の疲れのように
眠りを妨げる川の流れを蹴って
一枚にも満たない枯葉となり
そこに書き込まれたことばを反芻し
時計は系列に属さない時だけを刻んで

私たちの逢瀬はないものとして終わる
残り数分を永遠にするワン・プレイ
記録される数字は記憶を作り
矮小化されて哀しみとなるか
青白いだけの湖面は夜にだけ現れ
無残な湖底だけを見つめて歩こう
そのとき、私たちは私たちのまま一人

私たちのままだから一人で
愛することは不毛じゃないと叫びながら
断片化されて流れる記憶を遊泳し
遡れない過去に立ち泳ぎしては疲弊して
同じ顔をしたまま泣いているだろう
他人のいない顔で泣き続けるだろう
2014-09-24 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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