川べり

どこかで忘れた笑顔を
ふと取り戻したくなって
なぜか川べりを択んで歩いた
どこまで沿い歩いても
決して海へは出ない川を
魚影を喪った川の面を見ながら
生き物のようにうねり
ときに跳ねたりする川面には、しかし
何ものもいないはずだったから
ああ、取戻しを追っていただけなのだ
取り戻すことではなく
取り戻しを追うことだけを-
気づいた時には
川は、ただの道でしかなく
歓談する人、急ぎ足で過ぎる人
所在なさげに立つ人、待つ人
それぞれの哀歓を放っていて
そんなことが羨ましく
それほどに疲れているのかと自問し
道は、もう川には戻らず
冷たい車が何台も行き来し
クラクションを鳴らし続けていた
2014-09-24 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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