一瞬だけ

夕暮時、空がバラバラと
紅を落とすように落ち
あ、という間もないうちに
暗闇に身を潜めてしまうように
ぼくらの命も
あ、という間もないうちに消える
あ、という間もないうちに
時には人を愛したり憎んだり
幸せすら感じたりすることもあり
それが罪悪感となって苛まれたり
そんな
あ、という間もないうちに
この国家という存在は
まるで永続機関のような顔をして
澄まして立っているようにみえるのだから
なんとも不思議なものだと想う
父母の時代には空の替りに
爆弾や焼夷弾が降り注いだのだという
木霊のように
シュプレヒコールが響いたこともあるらしい
ああ、もう、そんなことはどうでもいい
どうでもイイから、どうぞ
どうぞ、御自愛下さい
私を傷付けたもの、癒したもの
私を愛したもの、憎んだもの
彼らが区別なく恩寵に与れるように
そう想えるのは一瞬でしかないから
どうぞ、御自愛下さい
そして、ありのままに忘れて下さい
私という存在がなかったままに
ありのままに忘れて下さい
そして、どうぞ
どうぞ、くれぐれもご自愛下さい
2014-09-25 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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