しょせんは通過点

哀しみは廃墟の音楽を鳴らし
捨てられたもの、破壊されたもの
存在を忘れられたものの唄が光っていて
はるかな未来から訪れ
そのままに過去へと過ぎてゆく

現在は壊れかかる通過点なのか
いくつもの季節が滞留したまま
北へ、南へと迷走する海流のなかにあり
酒には酔わぬものが酔う雑物のない水のように
愛する人の影がブランコの影を追いかけ
一つの公園に見いだされる

待つ人が追いかける時間を季節に変えて
季節を追いかける時間となって待ち続ければ
ただ壊れてゆく世界のすべてを歌うもの
讃歌を信仰する人の輪の崩壊は
いまだ遠い先のことと想えてくるし
そんな未来は、きっと明るいのに光もなく
私たちは出遭えない幸せに酔いながら
もう一度だけ廃墟の音楽を想い出し
鼻唄だけで帰れる家を探すのだ
2014-09-25 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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