影に影を重ねて、影の影

街のそこかしこに立ち居並ぶ影と影
影の影、透き通った影
語りかければ自動応答のように
影は傾いてゆく
陽が傾くように傾いてゆく
乾いた影の痕は、いくらでも掘れる
冷たい彫刻刀が影の貌を作ることすら出来る
そして無限に並ぶ影と影、影の影
透き通った影
荒野には立ったままの影が揺らめいている
地平線の上には蜃気楼さえもが浮かんでいる
陽のないままですら影は
それでも傾いてゆくのだ
決して触れることのない風に
さやかな風に
私の影が傾ぎながら灯を求め
結局は夜闇に消えるように
消える夜闇のなかですら傾くように
街の、そこかしこで
ああ、一枚の葉が落ちる
その微かな音にさえ、影は傾いでゆく
2014-09-26 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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