微かな斜線/視線

戸棚のガラスに反射する
窓の外は、いつでも冬景色しかなくて
そこに佇むあなたを見つめ
いくつかの季節を過ぎ終えながら
季節の終わりだけを数えると
変わることのないカレンダーを想い出す

書き変えることも書き直すこともない
一冊の連絡帳の一ページと
開いたとこまでも読んでいない詩集と
別れる直前に愛し合ったあなたとが
一つに重なったまま冬の鉄のように冷たくて

窓枠を通り過ぎる渡鳥の色はガラスの色に消えて
ただ通り過ぎることしか知らないようで
毎朝、訪れる小鳥の影と見分けがつかない
飛びまわる、その様子だけで違うんだと想い込む
佇んだまま変わらない木立のように
戸棚のガラスを見ながら想い込む
きっと見えるのはこちらからだけで
あちらからは見えることがないだけなのだと想い込む
哀しかったのは気のせいだけだったと想い込む
2014-09-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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