見飽きた背中

見飽きたあんたの背中に
うんと薄くした指をなぞらせれば
簡単に薄皮がはがれてきて
哀しいことばだけが
いくつも零れてくるのね

情けないまま長いだけの夜には
愛し合うことなんて出来ないと
そんな古臭い言い方で背を向けて
そんな価値観の話なんか聴きたくないのに
見飽きたあんたの背中は
いつも、そんなことしか言わない

うんと薄く、鈍い鋼色の爪で裂いても
うめくだけで泣きもしないなんて
どうしようもなさ過ぎるわ
萎れた薔薇よりも
どうしようもなさ過ぎるわ
別の夜を探しに行くわ
別のあんたを探しに行くわ
2014-09-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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