愛しているとさえ

宛先を知らぬと昨日の君が嘆けば
書くべき中身がないと今日の君は嘆き
紙とペンがないと明日の君は嘆いた
未来に向かって限りなく後退しているのなら
詩にでもなるかもしれないが
後退も前進もしないままでは間が抜ける
停滞しかしない雲を浮かべて
夜に引き渡さずに、いつまでも空は夕暮れている
お互いを理解し合うのに永遠は必要なく
ただ一瞬もなく理解し合えない別れだけが横たわる
輪廻は繰り返しではなく反復だと
もし、そうであるのなら永遠の孤独は輪廻の外か
理解し合えない者同士の間に貨幣が氾濫し
やがて腐食させる貨幣になり変わり
貨幣の顔をした私たちは、もう手紙が書けない
それは約束された未来であり、過去であり
遠くから近づくように遠ざかったままの光である
愛しているとさえいえない今日の私たちである
愛しているとさえ聞くことのない
今日の私たちである
2014-09-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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