過去化粧

ふと振り返ると 過去は恥らう乙女の如く
淡い化粧を施して 夢泡沫に思い出され
さて、とよく見るだに うつむきつつ白粉濃く
さてさて、と見るだに 一色に

微かに覚えていたはずの ほくろさえ見当たらぬ
はて、と見るだに見当たらぬ
ニコリとする あなたに見覚えなく
なぜか好きだった あの、あばた痕が
あなたは嫌いだった あの、あばた痕も見当たらぬ

わたしは、あなたが嫌っていた あばたの残るその顔が
とてもイトシクテ好きだったのに
今、一色のあなたは ますますに一色に
一色になっては あなたとも思えぬ

夕日に焼けて 影となれば
やはり あなたはあなただが
あのイトシイあばたは どうしたのですか

(初出:2004年12月07日)
2006-08-26 09:46 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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