夜/虫の音

あまりにの虫の音が微か過ぎるので
夜の神経を逆なでている
むしろ、うるさいくらいが良いのだ
特に、こんな雲の出ている夜には
むしろ、喧騒を与えてやるに限る
星も月もない夜なのだから
微かさは不信を呼ぶのだ
哀しく折れたか細い枯木は
地平線を祈りながら泣いているじゃないか
ぼくたちの知らない哀しみが
水平線の意味を知らない水平線を
今でも探しながら波打際に
打ち上げられてくるじゃないか
夜は・・・雲の出ている夜は
そんな寂寞に溢れていて耐え切れぬじゃないか
あらゆる愛も、あらゆる愛おしみも
あらゆる恩寵を覚えることすら出来ぬだけでしかない
はかない時間じゃないか、夜は
ああ、こんなにも美しい虫の音だのに
夜は虫の音が嫌いなのだ
2014-09-29 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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