曲り角で恋をして

曲り角には
さらに幾つかの曲り角があり
どこへ出るとも知れないまま
人は決まった場所に出る

人の丈をようやく越えた生垣には
甘いにおいのする花も咲き
散るまでの短い時間を過ごそうとして
激しい風が、嵐が呼ばれ
一変した通りは
いつも通る人の目にも変わるはずだのに
人は決まった場所に出る

慈悲のように実行される都市の
無慈悲な計画に沿って
散った花びらは側溝のなかに
下水路の長く昏い終末の水路に繋がっている
汚水に溶けて私たちの視線は
あまりにも都合よく都市の醜怪さを迂回し
曲り角を曲がりながら
美しい恋人にさえ会いにゆく
2014-10-01 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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