雨を抱けば訪れない

雨を抱けば訪れない君を眠り
眠りだけを求める雨を君の哀しみが通り過ぎれば
静まり消えてゆく愛が季節に託され
別れるときだけを凍らせる北を目指している

北にあるという季節を目指して
きっと冷たい眠りに就くのだろうと
前向きな予感を掴みながら降り止まない雨を抱き、明日なら
愛し合うことすら出来ただろう二人の間で遠過ぎる今日は
いつまでも降り止まない昨日に打たれている

いくつも街角を持たずに街は
私たちの距離を雨に変えながら、どこか遠くで雪のように降り積もり
記憶のように忘れられた地表は深くまで凍っているだろう
涯のない世界に街の境界などありはしないのに
水平線に重なるのは、いつでも街の境界だった

不毛を愛し、不毛に愛し合い、不毛だけで消える街のなかならば
二つだけの影があればよかった
二つ以上、二つ未満の影だけが佇ってさえいれば
もう、それですべての雨を抱いたのに違いなかった
2014-10-01 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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