ひらすらの雲の下

どれだけの別れを重ねても
別れ続けるだけの距離が保たれたのは
いくつかの/いくつもの季節を
希望の反対側に向かわしめようとする力、
歩道橋の上を潜るように渡る
碧さだけに対抗する、ひたすらの雲だった

厚みを奪われた時間が落葉の上に重ねられ
不死の不条理を奪いながら白地図は
あらゆる地理が消失するだけで
君の落とす影だけが横断を保とうとしている

もし私が距離/時間の内にあるというのなら
それは君の影の中でであろうし
君の影の外でであった

それでも雲は君の影を追い続け
君の影を消し続けようとしながら
夜にさえ陽の光を求めて続けている、
簡潔に死のうとさえする不死の雲

ぼくには、もう青空は訪れないし
決して逃れられない雲を見上げることもなく
渡る人のない歩道橋の下に引かれた車道のように
ただ無数の道に繋がれたままで
もう決して知ることのない君からさえ遠過ぎる
永遠さえ近すぎる距離すら近すぎるほどに遠過ぎる
2014-10-02 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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