連環のトートロジー

冬のなかを吹き抜けていた風が
夏に拒絶されて哭いている
空を喪い歩けない鳥のように
どこへも行けない休日のように
祈られる絶望を君が引き受けた安息では
波打際しか泳げない魚を釣りながら
釣り人が一つの波に同化してゆき
海を釣る海となり、哀しみを嘆く哀しみとなり
ぼくらを語る、無言のぼくらとなる
愛を語らない雨が降りはじめ
激しい季節を探しながら彷徨う愛にでもなれば
ぼくの望みの一つだけなら叶うのだけれど
下る坂しか知らない雨が静かに降るばかりで
坂下に名のない川が新たに流れるばかりで
新築家屋の窓には知らない人の不安げな影が漂っている
君を探すぼくのように雨に濡れることを怖れて
不安に暮れるだけの一つの影が揺れている
2014-10-02 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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