不確かな夜には

不確かな夜には
私たちは恋人たちのようで
語り合う愛も持たずに
ただ激しく繰り返し抱き合った-

決まって男は幾度かは達し
女は達したフリをする
男が女の白い骨に
うっとりと惚けている間には
とっくの昔に女は体を抜けだし
別の男と交わっている

結局、女は終点を握る始源なのだ
たとえ女と女とを結ぶのが男だったとしても
それは女と女との間にある変態の一つにも及ばず
女は、ただ自らを愛して生きる

それが男には脅威なのだ
男生来の恐怖なのだ
最高神として君臨する(かのように見える)
必要をもたらすのだ

統治なき絶対的統治者
静かで狂気なき無言なる恐怖政治-

不確かな夜には
女は恋人のフリをして
最も愉悦に浸る理由がある
男がやるせない空しさに囚われ
女に背を向ける理由がある

本当に私たちは
まるで恋人たちの<よう>だった
2014-10-03 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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