雨を巡る数日

雨の降らない数日なら
降らない雨となって過ごした
雨が降れば消えてしまう永遠の雨
激しく雨を求める空しい雨となり
季節が降らす雨なら望むことはなく

夕暮時になれば蚊も飛んでいないのに
焚かれる蚊やりの煙を棚引かせる、
むしろ雨に近い風の涙は乾き
乾いたままの風が空となり
空は美しさを忘れて
星の夜だけを過ごそうとしている

誰も雨を待つことなく
雨の降らない数日なら楽しさに溺れ
幸せな恋すら無数に実り
愛の成就を流れる川は干上がるどころか
大山の湛え送り込む伏流水に美しく
その冷たさが清冽さを、純潔さを歌い
むしろ望まれたのは雨より雪
遠く山頂に降り続ける雪だった

空・・・想い出すのは君の空で
いつも雨が降っていた
傘を差さず雨に打たれながら君は
ぼく以外のすべてを待ち続け
ぼくを待つことだけはしなかった
それが君の知るぼくならば
ぼくは待つ君となって過ごしただろう

そして今、君の知らない雨が降る
街の誰もが濡れそぼり
君だけが知らない雨が降りはじめ
私の求めた雨が降りはじめ
雨音に打たれて一つの幻街が乾くと
空のすべてが濡れ、星が濡れ、雨となり
流れる星も雨となって降り
君以外のすべてが雨となって降っている

雨の降る数日なら-
2014-10-04 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補