訪れを知らない忘却だけが祈られ、待たれている

ただ一つ、忘却だけが許されている気がして
忘却の訪れだけを待っている、祈っている

乾いて赤い、深過ぎる谷を前にして
もっと緩いカーブが欲しいのに
鋭角の、ほとんど零度のカーブを描いている

そのまま飛び出してゆくもの達を置きざりにして
身勝手にカーブを曲がり戻るのが嫌だと
何度、叫び続けたことだろう

その度に祈られた忘却の無力さと冷たさだけが雪のように降り
いくら待っても訪れを知らない忘却を憎みさえした
きっと、この鋭角さは忘却との近さ/遠さに比例している
どの位置にありさえすれば良いのかが分からない、知ることが出来ない

忘れたい、忘れたい-
どの距離も、どんな角度も…それらは非距離、非角度
忘れたい、忘れたい…忘れてしまいたいのだ
わずかにでも許されているのなら、その忘却のなかで
すべての距離/非距離のなかを忘れたいのだ
2014-10-06 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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