重さが風に変わる落葉の…

なおも生きよというのか
君を喪った昨日を
色を否定してゆく飛跡のなかだけを
飛ぶ鳥よ、お前は哭かず

記憶と追慕のなかで
詩と詩人が交錯を重ねれば
ついに二つともさえ
喪ってしまうというのに

いよいよ雨音に近づいてゆく
置きざりにされたものたちの唄声が
耳鳴りのようにだけ響き続けながら
坂道を果てなく下ってゆく
今日という名の明日、
君への遠さが、すべての色に宿り
喪われた無色のなかで揺れている

重さが風に変わる落葉の瞬間は
一日を何日にも砕いて繰り返し訪れ
君の喪失を飛ぶ鳥が
やはり海を持たない島に降り立ち
君を喪う昨日の雨を待っている

波のない、海の眠りのなかで待っている
波音から隔てられた、
空のなかで眠っている
2014-10-06 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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