星は海を知らない

哀しみを距離に変えて
秋は瞳を閉じて季節に変わる
そっと夏の手紙を閉じて
折り畳んだままの手紙を、再度
封に入れ直して宛先を消して

愛した人は遠くに
夏の前のいくつかの季節に-
雨音の避けた季節だと想う
まだ想い出せる足音は
きっと明日を待つことはない

波にあふれて海が消えると
季節の昨日が探している
閉じられた瞳の輝きを一つの色に変え
あるいは一つの音に変え

音色に満ちた手紙が
君のいない季節に届けられ
季節の昨日が探すのは
君のいた星の、知らない海
2014-10-07 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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