一瞬だけのイメージ

忙しさのなかで、むしろ孤独になったし
だれかを愛しさえしたが、きっと
そのときの鳥は空を飛んでいる
(あるいは自由に、あるいは力強く、
 あるいは息絶えるように)

だとしたら瀬や田畑を忙しく啄ばみ
うやうやしく卵を抱き
かいがいしく雛の世話をするのは誰か
むしろ二重目のイメージが鳥には託される

重層化してゆくイメージのなかに
象徴化されてゆく生活は
いよいよ苦しい束縛のなかに押し込まれ
表象以上のなにものもないものにまで-

届き得ないのだろう、やはり
むしろ、そこからこそ始まる
<新たな季節>があり
<新たな鳥>が飛ぶというべきだろう

それでも君が遠いままであることに
なにも変わりはないけれど
足どりの怪しさに変わるものすらないけれど

あるいは<新たな世界>が、もし希望として
あるいは一つの絶望として
私たちを横切る可能性がある/あったとして
私はないモノねだりをしよう
忙しさよりも空しい何ものかを

ことば少なに訥々と鳥に恋い焦がれ
流れる川面に映る世界をたゆたいながら
私は、それでもないモノねだりを繰り返そう
忙しさを愛しくさえ想うように
ないモノねだりを呟いているのだろう

それは-きっと少し違うイメージ
費消され得ない私だけのイメージ
常に<新た>でしかあり得ない
一瞬だけのイメージだ
2014-10-07 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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