別れの手紙を歩き続けて

蒼さに沈んでゆく空を置いて
遠くから遠くへと地平をなぞっている
いくつかの君のことばの群れたち

彼らからの等距離で愛し合う
私たちと風が不透明に
透明さに消える白さのなかを吹き
街の景色は薄く消え込もうとする時間
すべてのことばは届く先を喪って
ただ一通の手紙に収束しようとしている

見返る度に鳥の群れが三角を描いて
北に届かない北方に向けて飛び
ああ、それはただの繰り返しだと
線路脇の石が叫びながら蹴飛ばされ
冷たくなれない舗道を転がり続けている

季節の移り変わりを嘆きながら
二つの石のように私たちの距離が膨らみ
また縮みしながら別れの間を揺れている
永遠に似た忘れられる別れの間を

少しだけ島を作ろうと
私たちは手を取り合って海の上で砂を玩び
無数の玩具に囲まれた子供のように
時間を忘れて稚拙な愛を交わし合うけれど
どれだけ愛しても都会の冷たさのように私たちは
お互いが冷えてゆくのを止められない

地平をなぞる君のことばさえ
きっと醒めた無情さに墜落することを択び
都会のはるか上空を白く波打つ海にまで伸びた
私たちがようやく築けた砂廊をどこまでも
ただ彷徨い歩くだけに違いない
私のことばが始めからそうであったように
蘇りを知らない果てなき透明な視線のなかを
ただ歩き続けることを択ぶに違いない
2014-10-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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