秋の君と私の秋と

幾度も別れた君を
何度目かの、もう一度
夕焼のなかで靄ってゆく街角で見送ると
もう、そこには秋しか残されない
冬であっても秋の温かさが残される
もう、そこには秋しか残されない

夕陽に向けようとした顔は
君の背中を見失った視線から逃れられず
ただ一つの、永遠の街角に縛られたままで
柔らかな白昼夢さえ見始める

白い月が遠過ぎる山端を切りながら
少しづつ大きさを増してゆくのを目端で感じながら
あわただしい秋の夕暮が
耳に飛び込んでくるのを拒めない
また迎えなくてはならない別れを拒めないように
すべての秋を拒めない
白い月が蒼白く、大きくなるのを拒めないように
幾度、別れても君を拒めないのだ
2014-10-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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